第45章 二人の時間
さわさわとお腹を撫でる手と、首元の唇が熱いーー…
「ふ…るや……さん」
耳の後ろを舐められ、ぱしゃりとお湯が揺れた。
強く吸われてるのがわかる。痕が残るくらい…。
「…だめですよっ。」
「耳の後ろなら見えない。」
「…んんっ。」
耳が弱いのは自覚してる。
きっともう降谷さんにもバレてる。
「何もせず、ゆっくりお風呂に入るつもりだったんだが…。」
「…っ。」
ちゅっと音を立てて耳の柔らかいところに唇を落とされた。
「トレーニング始めたらまた体型戻るからな、今のうち。」
「…揉まないでくださいっ。」
お腹をむにっと触れてくる降谷さんの腕を掴んだ。
湯船の中だけど、降谷さんの手の方が温かく感じた。
「というか、そんなに変わんないですよ!」
体重だってそんなすっごい増えたわけじゃないし、ちょーーっと筋力落ちただけだもん。
「それでもやはり前と違う。」
「…そんなに前の触ってないですよね。」
「一度触れば覚えてる。」
…この人の前ではぜったい太れない。
頑張って体型を維持するためにトレーニング続けなきゃと私は心に決めた。
「ふぅ…こんなにゆっくり湯船につかったのは久しぶりだ。」
喫茶店にゼロの仕事に、組織への潜入。
確かに本庁でも仮眠室に入るのを見たことはあっても、特に休憩したり、休みをとっているのを見たことがない。
後ろから私に抱きつき、頬を寄せてくる降谷さんの手にそっと自分の手を重ねた。
「こうしてると…休めてますか?」
「あぁ。」
「私は役に立ってます?」
「めぐみがいるから癒される。」
ハロちゃんでもなく、私ーー…。
お腹に手を回されガチガチに固まっていた私は、そっと力を抜き、身体の傾けると降谷さんの胸に頬を寄せた。