第45章 二人の時間
買い物を終えた私たちは降谷さんの…というより安室さんの部屋に向かった。
部屋に行くのは久しぶりだ。
ーー…ハロちゃん元気かな。
待って。
ハロちゃんがいるってことは“そういうこと”は、しないんじゃないだろうか。
今まで二人で仲良くしようとすると決まってハロちゃんが邪魔をしてきた。
自分もまぜろとでも言うかのように、二人の間に黙って座るのだ。
横でクンクン鳴かれながらは流石にできないはず。
ーー…ちょっと残念なような、安堵したような。
「お邪魔しまーす。」
変わらない部屋。
無駄なものはなく、綺麗に整理整頓されている。
いつも私目掛けて飛びかかってくるハロちゃんが来ない。
「…?」
キョロキョロと部屋を見渡すが、しーんとしていた。
「何をしてる。早く入れ。」
後ろから入ってきた降谷さんが私を押しながら部屋に入って電気をつけた。
「あれ?」
「どうした。あー、ハロか?」
何かあったのだろうかと、心配の眼差しで真後ろの降谷さん見上げ頷くと、にんまりと笑った。
「ペットホテルだ。」
「…ホテル?」
「ハロがいると邪魔されるからな。一度帰ってきて預けてきた。」
邪魔されたくない。といいのける降谷さんに私は顔が熱くなった。
ーー…わざわざそのためだけにしたんだとしたら、今日はもう絶対逃げられないじゃない。