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うちの上司は【DC/降谷】R18

第6章 素直に


絆創膏を貼るために左足の靴を脱がされた。

…ちょっ!

それは、流石に緊張する!


「あの!自分で出来ますから!」
「足の指は貼りづらいだろう。…無理に歩かせたな。」
「いえ。仕方ありません。追跡のためです。」

ただタイミングが悪かっただけ。
足を包む温かい指先が赤く皮の剥がれた足の指にそっと触れた。
ゆっくりと絆創膏を貼っていく降谷さん。

ーー…痛みなんてどっかいっちゃいそう。



「前言っていた髙橋の合コンか。」
「はい。」
「悪かったな。これだけおしゃれしているのに仕事させて。」
「いえ。お役に立ててよかったです。」
「あの資料も目を通した。」
「…。」
「今回のと資料とで、うまくいきそうだ。よくやった。」


ふわっと胸が熱くなった。


いつも、出来て当たり前を要求されてきた中、こうやって褒められると顔がにやけてしまいそうだった。

靴を履いて立ち上がる。

「どうだ。」
「平気です。…すみません。」


私はカバンの中にスマホを確認した。
髙橋からメールやら電話が何件かきていた。



「駅前まで送ろう。」
「いえっ!プライベートですし、歩きます!」
「君のプライベートを潰したんだ。すぐそこだ、座れ。」
「…はい。」

上司の押しに私は遠慮なく送ってもらうことにした。
と言っても車で5分くらいなのだが。

無言で助手席に座り、カバンを膝の上に置いた。
車体が低く、地面の上を滑るように進んでいく。
ーー…すごい車。

ふわっと香った匂いは降谷さんのさっきの匂いとは違ったので、きっと仕事で他の人が乗ることもあるんだろう。


ーー警視庁内のあの小さな部屋の中での上司しかまだ私は知らない。



…うちの上司は本当に謎がいっぱいだ。



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