• テキストサイズ

うちの上司は【DC/降谷】R18

第43章 どっち


私は高橋に突かれたおでこを抑えた。


「あの顔に出さない降谷さんが、珍しくわかりやすかったもんな?影月。」
「そうですね。めぐみさんが婚約するって情報を伝えたら空気重くなりました。」


「……そ、なんだ。」


なんで、高橋たちは私の退職届を止めてくれたんだろう。
上の命令で辞めなきゃいけなかったのはどうなったのか。


聞きたいことは山ほどある。


「とりあえず、如月を署に送ってくるよ。」
「ありがとう。また色々聞かせて。」
「あぁ。全部話すよ。降谷さんの様子も含めて。」

高橋はにんまりと笑うと、影くんと一緒に車で出ていった。


「聞くなよ。」
「降谷さん…!」

電話を終えた降谷さんが私の後ろに立ち、睨みつけてきた。

「高橋のやつ。」

ちっと、舌打ちをする降谷さんはどこか照れているようだった。




「まだまだ聞きたいことがたくさんあるんですが…。」
「あぁ。」



「ねぇさん!」
「めぐみっ!」


裏口にいると、バタバタと弟の武蔵と母が私たちのところにやって来た。

ーーしまった。如月のこと、なんて説明をしようか。


如月一家に騙されていたと、今言ってしまうときっとかなり落ち込むだろう。
旅館を壊され、お金まで取られて…。
それに、婿に入れて彼を後継にしようとしたのだ。

旅館の後継もいなくなったーー…。




「なんて格好してるの、めぐみ!」
「え…。あっ。」

母に言われ私は自分の姿を見た。
足袋は泥だらけ。
帯は歪み、少し着崩れてしまってる。


「でも、振袖は汚れないように気をつけたから。」
「んもー、そういう問題じゃないでしょ。これから如月さんに会うのに。」


私の帯に手を伸ばす母に、私は眉を寄せた。

如月は来ない。

でもいずれは逮捕にされたことは母の耳にも入るのだ。

/ 418ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp