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うちの上司は【DC/降谷】R18

第40章 結婚





結納の日程が決まった。




それ以来、袴姿の如月さんが私の前に現れては嬉しそうにしていた。


今日も厨房から出られる裏口で荷物を分ける作業をしていたら、如月さんに話しかけられた。


「めぐみさん。お疲れ様。」
「如月さん。お仕事大丈夫ですか?」
「うん。今は休憩中だから。」

私が警察だった時から、ここでバイトとして働いていたのだから、私より仕事は出来るし、後々ここを継ぐ優秀な人なのだ。

でも、私の周りでチョロチョロしすぎじゃないか?


「それにめぐみさん。“奏”でしょ?」
「…奏さん。」



段ボールに手をかけ、荷物な中身を確認しようとしたら、手首を掴まれ引かれた。

「今週末には結納だし。籍は早めに入れよう。」
「…は、はい。」
「式はゆっくり旅館の繁忙期じゃない日にしようね。」

頬に手を伸ばされ、ゆっくりの撫でられた。


降谷さんとは違う感触。



ポアロで水仕事もあって、紙に触れる機会も多くて、危険なことばっかりのせいか、少しだけ硬く…でも、大きく温かい手だった。


手を繋いで歩いたこともないけど、頬触れるその手を忘れたことはない。




それでも、私は如月さんの手を振り払うことはできなかった。




「…めぐみさん。」
「っ、仕事中はダメです。」


空いてる手で如月さんの胸を押そうとしたが、如月さんは構わず顔を近づけて来た。



ーー…やだなぁ。


でも、夫婦になるんだもんなーー…



なんて、何故か頭の中は冷静だった。






すると、如月さんに掴まれていた手首が、また違う手で掴まれ後ろに引っ張られた。


「…っわ!」




「すみません。」

「えっ?…え?」


黒髪にキャップを被り、作業着を着た男性だった。

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