第6章 素直に
公安部での仕事を終えると、今度は降谷さんの資料作りだ。
元浅原組についてもっとわかりやすくリスト化していかないとーー…。
今日も昨日と同じように資料室に向かうためバタバタと準備を始めた。
「あ、合コンなんだけど、明日行けそうか?」
「んー、今の案件が終わればいける。これだけは終わらせたい。」
「まぁ、来れたら来いよ。」
「おっけー。じゃあ、私資料室いるから。」
私だって彼氏ほしいし、みんなでワイワイ飲んだりするのは大好きだ。
私は必死に目の前の仕事をこなしていった。
✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••
間に合いそうだから、今から向かう。
と言うメールを髙橋に送った。
合コンだし一応はオシャレしないと、と家に一度帰り服を着替え、メイクを直し、髪の毛をセットした。
普段よりも高めのヒールを履いて…。
「よし!可愛いぞ!私!」
玄関の前で全身鏡に向かって自分を褒めた。
降谷さんに頼まれた浅原組に関する資料は既に降谷さんのパソコンに送り、完了した旨のメールも送っている。
ブランドバッグを片手に、お店のある駅に着いて私は合コンの会場となるお店に向かって歩いた。
仕事人間の私を受け入れてくれる男がいますよーに、なんて考えながらウキウキと歩いていると、目の前のビルとビルの間の薄暗いところから人が出てくるのが見えた。
「…あの男。」
調べていた浅原組の元幹部だ。
下っ端に命令をして自分はあまり動かない男ーー…。
そして、降谷さんが潜入している組織にちょっかいを出していると言っていた。
私は携帯を取り出し降谷さんにメールを送った。
電話をしようかとも思ったが、今取り組み中かもしれない。
降谷さんからはすぐに折り返しの電話がかかってきた。
『今すぐそっちに向かう。気付かれないように後をつけろ。』
「はい。」