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うちの上司は【DC/降谷】R18

第35章 どうか


「…昨日。」


降谷さんは私の前に座ったまま、言いにくそうにぽそっと話しだした。


「…昨日?あっ!休んでた分の捜査資料はちゃんと送ってますよ!」
「違う。どこまで僕を仕事人間にするんだ。」

…仕事人間だろう。

私が首を傾げると、降谷さんは自分の後頭部をガシガシと撫で、私を睨みつけた。



「昨日。…男と歩いてるのを見てしまった。」
「あ。影くんのことですか?」













じっと、降谷さんが動かず私を見ていたので、私はどうしたいいのか、また首をかしげた。





「…影月?」
「はい。だいぶん前に約束してたので。ご飯にって。」
「……。」


「あ、でも降谷さんがいるのに、男性と二人で食事ってダメでしたね!言うべきでした。すみません…。」
「いや…まぁ、影月なら…別に…。」

何故か肩を落とす降谷さんに、私は慌てた。

「ご、ごめんなさいっ。」
「どうして急に影月と?」
「前に調査してもらいたいことがあって、影くんにお願いしたんです。その条件が…あの…デートしろって。影くんは私に恋人がいるって知らないから、ご飯だけならって昨日。」

降谷さんと付き合ってるってそんな言えないし…。


「ご飯の約束したのは、降谷さんと付き合う前だったんです!」
「いや、別に食事くらい構わないが…。その……」
「…?」

また何か言いたそうだ。
本当に口下手な人だ。



「…僕より先に行ったのが気に食わない。」



きゅん。



え、きゅんとしてしまった。


もしかして、高橋が行ってた『鬼気迫る感じ』も、こうやって一人で道場で訓練していたのも、もやもやしていたから…?


「昨日の服も…」
「似合ってて可愛かったですか?」
「表情とかも…」
「仕事中には確かにあまり笑いませんから…可愛かったですか?」


口下手な上司の代わりに、自分で全部言っていったら、降谷さんは否定はしなかった。


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