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うちの上司は【DC/降谷】R18

第26章 あなたと共に


もぞっと自分の布団に潜り込み、扉の方に目を向けた。
足音はだんだんと近付いてきて、私たちの部屋の前で止まった。


コンコン


「はい。」

降谷さんが返事をすると、引戸の扉が開けられ、風見さんが顔を出した。




「お二人とも気がつかれましたか。」

「あぁ、後始末全部任せて悪かったな。」
「お疲れ様です、風見さん。」


風見さんはこちらにゆっくり歩いてきて、降谷さんの足元で止まった。


「犯人は逮捕したのち、所轄に引き渡しました。降谷さんも取り調べを希望されますか?」
「いや、影月と話をしていて、ある程度の犯人像と動機は想像出来ていた。あとは任せるよ。」
「わかりました。」
「爆薬の入手経路と残りがあるかどうかは、はっきりさせておけ。」
「はい。」



横になって、点滴に繋がれた状態でもお仕事のお話をする降谷さんを見て、凄いなって思う反面、少し心配にもなった。

ーー…仕事のことを考えずに休む時なんて、ないんだろうな。



「夏目は?」
「あ、私は今日の午後の診察が終わったら退院予定です。」
「そうか、無理はするな。」
「いえ、明日には復帰できます。血を抜いただけなんで。」

風見さんにそう言うと、風見さんは小さく返事をした。

「血を抜いたって言っても大量にだろう。大丈夫なのか?」
横から降谷さんに言われたが、私は笑って頷いた。

「そんな状態の降谷さんが何を言いますか。降谷さんだってまだまだ血が足りてないんですからね。ゆっくり療養してください。あ、帰りにハロちゃんのところ寄って、私の家に連れて行っていですか?入院中だけ。」

「…大丈夫なのか?」
「おすわりくらいできるようにさせてみせますよ。」

私と遊ぼうとはするくせに、まったく言うことを聞かないハロちゃん。
でも、少しは前より仲良くなれた気がする。


「じゃあ任せた。悪いな。」

「ここに降谷さんの入院道具を入れてますので。僕は本庁に戻ります。」

少し大きめな鞄を降谷さんの椅子の上に置き、風見さんは病室から出て行った。

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