第25章 銃弾
聞きつけた所轄が間違って入って触れたりしないよう、下の階は降谷さんがあらかた片付けたらしいので、私は4階から上を見ていった。
確かに天井とかに黒く四角い、手のひらサイズの物体が不自然に取り付けられていた。
「時間がない。急がなきゃ。」
私は5メートル以上離れたところから、天井の爆弾に向かって銃を向けた。
ダァン!!
と、それを撃つと爆弾は破片を周りに飛ばしながら破裂した。
「…すごい。この破裂した破片をお腹に…?」
私はより一層銃を強く握りしめた。
早く降谷さんを病院に連れて行かないと…!
ワンフロアに1個か2個あったらしいので、私は走ってそれを探し、見つけ次第それを撃っていった。
4階から最上階の6階まで見ていって、帰りももう一度見渡していった。
3階まで戻ってきて、窓の外に視線を向けると、先ほど横を通ってきたブランコが目に入った。
「…私ならここからでも撃てる。」
標準を合わせ、それを撃ち落とした。
ーー…たぶん上の階のものは全部終わったはず。
私は銃を腰にしまい、降谷さんのいる3階に急いだ。
「…終わりました!降谷…さん。…あれ?降谷さん?」
先程いた場所に降谷さんはいなかったが、血の跡をみればどこに向かったのかはすぐに分かった。
血痕のあとを辿っていくと、ライトを口に咥え、幅40センチくらいの箱を前に座る降谷さんがいた。
「こちらは終わりました。」
汗を拭い降谷さんはライトを手にして私の方に視線を向けた。
降谷さんのことだ、きっと爆弾の解体もお手のものなのだろう。
「あぁ。」
私は降谷さんの横に行き、爆弾を見たが、タイマーは未だ動いていた。
「…。」
残り3分ちょっと。
「道具が足りない。あと一本。このワイヤーを切れば止まる。」
「道具…?」
「爆弾だと知っていたから、工具は持ってきていたが、こんな太いワイヤーを切るほどのカッターがない。」
「爆弾を止められない…?降谷さん、影くんがこのあたりの住民を避難するよう所轄に伝達しています。私たちもビルを出ましょう。」
「いや。めぐみ1人で行け。」
「…?」
「あと2分ほど…僕はもうそこまで歩けない。」
私は降谷さんの足下に広がる血溜まりに目を向けた。