第25章 銃弾
近くに車を停め私はビルに走った。
確かにビルの窓から少しだが黒い煙が出ていた。
ーー…今までのよりは爆発は小さいな。
影くんの言う通りだった。
あの規模の爆弾がこのビルのいくつかに付けられているかもしれないのか。
私はビルに向かう途中、近所の子供が使うような小さな公園があるのが目に入った。小さい滑り台とブランコが並んでいるだけの、小さな公園。
そこにあるブランコに黒いプラスチックのようなものが括り付けられているのが見えた。
ーー…あれが爆弾?
「小さい…」
ここから近づいているのを犯人が見ていたら…あれを外そうとして遠隔で爆発させられるかもしれない。
私はブランコの爆弾を横目でみつつ、一度で降谷さんと合流しようとビルの中に忍び込んだ。
私はもう一度で降谷さんに電話をかけた。
『めぐみかーー」
「降谷さん、今どこですか?降谷さんのいるビルに着きました。」
なるべく小さな声で電話に向かって囁いた。
『三階だ…階段を登ったさきにいる。』
「すぐ向かいます。」
私は電話を切ると、階段に向かって走った。
降谷さんの声のトーンからして恐らくーー…
階段を登り、通路の先を見ると、壁にもたれる降谷さんがいた。
「…っ!」
駆け寄り肩に手をやり降谷さんの顔を覗き込んだ。
「降谷さん…血が…!」
脇腹から血が溢れ、白いシャツを赤く染めていた。
顔や手にも切り傷のようなものがあった。
「大丈夫、死にはしない。めぐみも気づいたんだな。ここだと。」
「はい。今他の捜査員も向かっています。すぐ、救急車を…。」
「待て。」
「…え?」
降谷さんは携帯を持つ私の手を掴んだ。
「爆弾は何個かわざと爆発させ、壊した。が、まだ何個か残ってる。めぐみに残りを任せたい。」
脇腹を手で押さえながら降谷さんは強い視線で私を見た。