第25章 銃弾
明らかに警察だとわかる格好をしていてはバレるだろうと私達はラフな格好に着替え、装備品を整えていった。
私は実弾を確認して、自分の愛銃に弾を詰めた。
ーー…使わないのが一番なんだけど。
銃を撫で、後ろの腰に仕舞うと私は深呼吸をした。
「緊張しているか?」
降谷さんに聞かれ、私は自分の胸に手を当てた。
「ーー…あまりしていません。緊張感ありませんよね。」
「いや、こう言った時に逆に落ち着く捜査官は多い。」
「…。」
「見つけても、爆弾を解除しようなどと思うな。怪しいものを見つけ次第僕か影月に連絡。遠隔操作される可能性があるから、直ちにその場から離れるように。」
「はいっ!」
降谷さんの指示に、私達は大きく頷いた。
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私は車で指示された場所に向かっていた。
近くに停めて、そこからは歩く予定だった。
犯人は何が目的なのだろうか。
ただの無差別の快楽犯罪?
まだ犠牲者は出てはいないが、街中で起こってきた7件の爆破はいつだれが犠牲になってもおかしくなかった。
ーー…本当にただの無差別?
私は自分がまとめていった資料を頭の中で思い出そうとした。
この7件に何か共通点はあるだろうか。
ビル、
廃屋、
空き地、
建設途中の家、
人がいない場所。ということ以外に何かーー…
私は7件の事件の資料を頭でまとめていった。
いつも自分でしていることだ。
そして、地図と爆破現場の写真を思い出そうとした。
ーー…何か共通しているもの。
私は指定された場所に到着し、目の前の廃病院を見つめた。
「…違う。ここじゃない。犯人の目的。」