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うちの上司は【DC/降谷】R18

第22章 言葉でちょうだい


頬に伸ばされた手に戸惑いながら私は降谷さんを見上げた。

「あぁ。ちゃんと評価してる。」
「…ありがとう…ございます。」


にしても、距離が近くないか。

「昨日は…本当にすみませんでした…その…わ、忘れてくださると…助かります。」
「忘れる?」

私の頬から手を離し、後ろの自販機からさっき買ったアップルジュースを取り出した。


「そのつもりはない。」
「…。」
そのアップルジュースを私の手に押し付けた。



「昨日たくさん汗かいたから水分とったほうがいい。」
「〜〜〜っ!!ふ、降谷さんっ!」

なんて事を言うんだと、私は顔を赤らめた。
そんな私をふっと笑い、少し顔覗き込むように近づいてきた。

「ちゃんと聞いただろう?キスしていいかって。それが答えだ。」
「……。」

ん?答え…?
どう言うことだろうかと、アップルジュースを手に私は首を傾げると、降谷さんは眉を寄せた。

「…まさか、わからない?」
「えっ…?何がですか?」


「前に、めぐみが言ったんだろう、恋人でもない人とキスとかはしないと。」
「はい…。そうですね。」

それはそうだろう。普通のことだ。

だからこんなにも罪悪感に苛まれているというのに。




「…まさか……」

「降谷さんっ!」

降谷さんが少し不機嫌な様子で、何かを私に言おうとしたが、廊下の奥から黒田さんの声がして私は慌てて降谷さんから離れて、ペットボトルの小さめのアップルジュースを開けて、飲み始めた。

ど、動揺しすぎて不自然だっただろうか。

降谷さんも自販機でコーヒーを買い始めた。


コツコツとヒールの音を立てながらこちらにくる黒田さん。

チラリと目が合うと思いっきり睨まれていて、私は慌てて目を逸らした。



「じゃあ、めぐみ。昨日の件でFBIのことも少し聞きたいから後でまた。」
「は、はいっ!」

降谷さんは何事も無かったようにそう言うと、コーヒーを飲み干し、黒田さんの方へと戻っていった。

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