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うちの上司は【DC/降谷】R18

第20章 初めての


コートを着込み、ぎゅっと自分を抱きしめた。

「しばらくしたら…治るはず…」
「薬を盛られた水を飲んですぐだろう。これからもっと酷くなる。」

ゾッとした。
これ以上におかしくなるーー…。

「……初めての…潜入、だったの……」
「…。」

こんな結果嫌だ。

「しかし、君をここにおいていけない。彼を呼べないなら他でもいい。」

私は同期の高橋を思い浮かべた。

…周りにいるのは男性ばかりだ。
唯一の女性の黒田さんの連絡先を私は知らない。


高橋に連絡を入れようかと迷っていると、私の携帯が鳴り始めた。

「…っ。」

私が顔を上げると、携帯を持っていた黒井さんが電話の通話ボタンを押してしまった。


「ま、まって…!」

この時間にかかってくるなんて…上司しか考えられない!

「……。」

私は降谷さんの番号を登録してないのでスマホ画面にうつされているのは降谷さんの電話番号だけだろう。
携帯を耳に当てた黒井さんはじっと黙っている。


「…。」

降谷さんが何かを言ったのか、黒井さんは黙ったまま携帯を私に差し出した。

「彼だ。迎えを呼んだ方がいい。」
「…っ。」

私は携帯を受け取り、耳に当てた。


『夏目?』
「…はい。」
『今のは誰だ。声は聞こえなかったが、誰かいるだろう。』
「…っ…あ…」


耳元で聞こえる降谷さんの声にすら反応してしまいそうだ。
私は握り拳を作って声に出さないよう耐えた。

「に、任務は成功…しました。後ほど、報告書に…あげます。」
『あぁ、…何かあったのか。』
「…っ…すみません。少しヘマを…」
『横に誰かいるんだろう。FBIか。』

降谷さんは本当にすごい。
まるで自分がそこにいるかのように全てを見透かしている。


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