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うちの上司は【DC/降谷】R18

第4章 苦手でも


私は1番上のチョコケーキに目をやると、カウンターの方にふたたび視線を戻した。


あ、安室さんがいない。

注文時にUSBを渡そうと思ったのだが、もう少しあとに注文をしようとメニューを閉じると、女性店員と目があってしまった。


「何か追加のご注文ですか?」
「…じゃあ、チョコケーキください。」

ここで断って安室さんにまた注文するのは変だろうかと、私はケーキを頼んだ。

「あ、ごめんなさい。今スポンジのチョコケーキがガトーショコラに変更になってるんですけど、かまいませんか?」
「ガトーショコラも大好きです。お願いします。」

「よかったです、すぐお持ちしますね。実はガトーショコラに今日から変更しようかと思ってて、よかったら感想聞かせてください。」

お盆を抱きしめて笑う女性店員はとても可愛いらしい。

「はい、楽しみです。」

私も女性店員に微笑みかけると、先程と同じようにカウンターの奥のバックヤードの方に声をかけた。


「安室さーん、新作のガトーショコラお願いしまーす。」
「はーい。」

すると、女性店員はくるりと私の方を見た。

「ポアロは初めてですか?」
「は、はい。」

話しかけて来るなんてなんてフレンドリーな店員さんだろうかと驚いた。

「今日はお仕事ですか?」
「そうなんです。次の会議まで時間が空いちゃって。」
「へぇ、お客さんバリバリ働いてそうでカッコいいですね!」
「ありがとうございます。ここはカフェオレも美味しいし、店員さんも優しいし落ち着きますね。」


「やだ!お上手ですね!」


顔を赤くして嬉しそうにしてる女性店員の横に、ケーキのお皿を持った安室さんがやってきた。


「梓さんまたお客さんをナンパですか?」


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