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うちの上司は【DC/降谷】R18

第4章 苦手でも


手をつけないのもおかしい。

でも…なんだろう。これを飲んだら戻ってこれない気がする…っ!



「あの…」
「ひっ。」

プルプルとカフェオレに手を伸ばしていると、安室さんがいつのまにかそばにいて話しかけられ、驚いてしまった。


「ふふ、すみません。驚かせました?」
「い、いえっ!」

え?え?
…爽やかに微笑まれて私は不覚にもドキンッとしてしまった…。不覚にも!!
ふふって!降谷さんが…ふふって!!

「お砂糖、お渡しするの忘れてて。どうぞ。」

そう言って角砂糖の入ったガラスの器をテーブルに置いていった。
私が甘いコーヒーが好きだと知ってた…?いや、ただ単純に店員としてここにきただけだろう。


角砂糖を二つ、カップに入れてゆっくり混ぜる。
ふわっと優しい香りが広がって、私はほっとして、それを口に含んだ。

優しい味ーー…。

コーヒーの香りも、ミルクとの割合もなにもかも私の好みで本当に美味しい。


安室さんはニコッと笑った後、またカウンターの中へと入って行った。


…なんで笑ったんだろう。



ーーーあっ!? もしかして今のがUSBを渡すタイミングだったんじゃ!!!

し、しまった。

あまりに美味しそうなカフェオレを目の前に、本来の目的を忘れてしまった!
だから、安室さんは最初にこの席から砂糖を置かなかったんだ!
だから、安室さんは砂糖を届けにきたんだ!

『早く渡せ。何しにきたんだ』っていう微笑みだったんだと思うと、私は奥歯がガタガタと震え出した。


私はカタカタとカフェオレのカップをテーブルに戻すと、追加の注文をしようとメニューを取り出した。


安室さんと接触する機会を作らないと!!


ーーー…殺されるっ!!!


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