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うちの上司は【DC/降谷】R18

第19章 ねぇ


先程の空気とは打って変わってピンっとした空気が店内を覆った。

ただの警察官ということだけでなく、公安の潜入捜査官だということも気付かれている。


「大丈夫。俺は君の味方だ。」
「…。」

信用するつもりはない。


「君の上司の降谷くんのことも知っている。」
「…。」

私は表情を変えなかった。私が何を知っているのか聞き出すために揺さぶってるのかもしれない。絶対に上司のことを話すつもりはない。
私はただじっと彼を見つめた。

「ほぉ、動揺しないとは。君は優秀なようだ。」
「…私から何かを話すことはありません。」
「俺はFBIだ。」
「FBI…。」
「本名を名乗るつもりはないが、週末また違う顔貌で君と同じ店に潜入予定だ。」
「…貴方をうちの上司は知っていますか。」

急に話し方がかわったので、きっとこの話し方がこの人の素の状態なのだろう。

「あぁ、俺のことは知っているが、今回のバーに潜入することと、今の俺の姿を君の上司に話をされるのが困るんだ。」
「私は彼に忠実です。」
裏切ったり報告を怠ったりすることはない。

「…いい部下だ。しかし、この潜入捜査を成功させるのも彼のためになると思うがな。」
「…。」

確かにこの潜入は成功させたい。
初めて任された任務だ。


「彼とは昔一緒に仕事をしていてな。今も同じ組織を追っている。しかし、彼はFBIが好きではないだろう?」

席でぶつぶつと他国の捜査員に文句を言っているのは何度も聞いていた。
日本から出ていけ、とかなんとか。

「できれば彼にバレないよう穏便に今回の潜入を成功させたい。」
「私の知ったことではありません。」
「…今回の演奏を週末に他人と出来るのか?」
「…。」

アコーディオンを片手ににこりと笑う沖矢さん。
確かに今日のような演奏をすれば、ジャズバーでも不自然なくステージに立てるだろう。
時間も迫ってる今、選択を迫られていた。


「当日は俺は変装して潜入する。我々も敵の組織から情報を抜きたい。公安の邪魔はしない。めぐみも俺に気にせず今日のような演奏をして、情報を取ればいい。こちらも邪魔はしない。」
「…。」
「しかし、俺の正体を彼に話さないでほしい。」

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