第17章 罪悪感
次の日、クローゼットの前で私は下着姿で佇んでいた。
「…スカート?いやいや、ジーパン……いや、上司にジーパンは失礼?でも休みの日だし…」
ーー…合コンの時にもう私服は見せたじゃ無いか。降谷さんは合コンのつもりはなかったみたいだけど。
お料理してすぐ帰るんだから、何を着て行ってもいいよね。
張り切った服なんか着たら、それこそ気合い入ってな、コイツ。って思われる。
私は無難な明るい色のジーパンと白いニットを着て鏡の前でぐるりと回った。
「うん。張り切ってない!」
料理するのに必要なエプロンをカバンに入れて、髪の毛を一つにまとめると降谷さんの家に向かった。
「いらっしゃい。見られたら困るから早く入って。」
安室さんの家ということもあり、私はさっと玄関に入って扉を閉めた。
…見られたら困るって、どういうことだろう。
浮気現場?
いやいや、安室さんの家に人が来るのがまずいってこと…だよね?
近くに黒田さんが住んでるってことないよね!?
出迎えてくれた降谷さんは休みだからか、ジーパンに白いロンTを着ていてとてもラフな格好だった。
…ジーパンに白ニットの私とペアルックみたいじゃないか。
来る時に買い物をしてきたので、それをキッチンに並べていると、降谷さんが私の後ろでウロウロとし始めた。
「なに作るんだ?手伝うよ。」
「…いえ。一人でするのが好きなので…。」
二人でキッチンに並ぶとか、そんな恥ずかしいこと出来るわけがない。
エプロンを付けながら、座って待ってて欲しいと言うと、少し拗ねた様子で降谷さんはダイニングテーブルに腰掛けた。
後ろから視線を感じる。
私は気にしないよう無心で料理を作り続けた。
和食が好きだと言う降谷さんのために、疲れが取れる栄養を考えた献立。