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うちの上司は【DC/降谷】R18

第15章 寒さの中で


「夏目はあくまで僕は上司なんだな。」
「…?」

そりゃそうだ。
降谷さんは私の上司だ。

「でも…こんなこと、普通上司としませんけどね。」
くすっと笑いながら私は降谷さんの服の中でもぞもぞと潜り込むと、私の肩に回っていた降谷さんの手が腰に降りてきた。

「ーーただの部下にこんなことしないさ。」
もう片方の大きな手が私の後頭部をさらりと撫でた。
毛利さんに会うために変装していたメガネとウィッグを外され、髪の毛がぱさっと肩にかかった。

「…。」
く、雲行きが怪しくなってきた!
私は心臓の音が降谷さんに伝わらないよう、少し胸を押した。

「あの…っ。」

恥ずかしくて耐えられなくなった私は話を変えようと少し大きな声を出した。

「こんなことになって本当にあの…申し訳ないので、今度何かお詫びを…」
「いい。大丈夫だ。」

寒い中、雨に濡れてこんな小屋で一晩過ごさせてしまったのは紛れもなくわたしのせいだ。

「またお弁当でも…。」
「それならいる。」
提案をすると、いらないと言っていた降谷さんは一転したので私は笑ってしまった。
「弁当もいいが、作りたてがいいな。また僕の家で作ってくれ。休みの日でも。」

ーーえぇ、休みの日。
休みを返上するのに少し抵抗があったが、よくよく考えたらお詫びなのだから当たり前だ。

「わかりました。わんちゃんにご馳走様も買ってこようかな。」
「ハロだ。」
「…?」
「そろそろ名前で呼んでやれ。」
「…そう…ですね。」
確かに名前は大切かもしれないと、私はハロちゃん…と小さく呟いた。

ーーでも、彼女いる人の家に仕事以外で行ってもいいのだろうか。

ふふんっと嘲笑う黒田さんの綺麗な顔を思い出して私はイラッとしてしまった。

「僕からのお詫びは何がいい?」
「…へ?」
私の耳の後ろの辺りを髪の毛を撫でながら降谷さんが優しい声でそう言った。
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