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うちの上司は【DC/降谷】R18

第13章 策略


綺麗に朝食を食べ終わると、降谷さんは立ち上がりネクタイをまっすぐ直すと、仕事に戻る、と一言そう言った。

「ご馳走様。」
「…いえ。あ、食器はそのままで。」

私も立ち上がり降谷さんを玄関まで見送るため後ろについて行った。

…え?新婚?


こんなの上司にすることじゃない。



「…いつもそんな格好なのか。」
「え?はい。家ではそうですね。」

靴を履く前に降谷さんは私をチラッと見てそう言った。
早朝に降谷さんからメールが来て、戦闘体制に備えようかとも思ったが、竹寺が来た時に自然体じゃないと怪しまれると思って、あえていつも通りの格好でいた。

ふわふわのショートパンツにふわふわのタンクトップ。

「…寒そうだな。」
「家の中はそんなことないです。それに今はほら、カーディガン着てます。」
「…。」


降谷さんは呆れたように私を見た後靴を履き始めた。
家の中でくらい好きな格好させてくれ。


「また来る。」
「あ、はい。」

ん?…“また”?

あまりに自然に言われたから私も返事をしてしまったけれど、本当にまた来るんだろうか。


「あ。」

私は咄嗟に降谷さんのスーツのジャケットの裾を掴んだ。

「…?」
「あの…あの時。…私の上司は…小井崎さんだけって言ってしまって…。」
「あぁ。」

降谷さんは事件解決のために動いていた。
小井崎さんのことを事件化して、真っ直ぐ前を見ていた。

それなのに…私は。

「確かに私にとって刑事の初めての先輩で、教育係で、上司でしたので、大切な人でした。」
「…。」
「だけど…その……ふ、降谷さんも私には勿体無いくらいのすごい…尊敬する上司です。そんな降谷さんの下で働けて、私は光栄です。先日はあんなこと言ってすみませんでした。」
「……ん。」

玄関で黙って見つめ合う。
なんだが、気恥ずかしくて慌てて降谷さんの裾から手を離した。

「もしかして、私が資料室であんな風に言うことも、こうやって謝罪することも読んでたんですか?」

「いや。…君だけはどうも読めない。」
「…?」
「僕をこうやって戸惑わせるのは君くらいだ。」

とりあえず服着ろ。とぐしゃぐしゃ頭をかき乱され降谷さんは玄関から出て行った。


ーーー…降谷さんが戸惑う?

出て行った玄関のドアを見つめながら、私は降谷さんの言葉を考えた。
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