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うちの上司は【DC/降谷】R18

第12章 キス


分かってる。
自分が今何をしてるのか。

私はぐぐぬっとテーブルに並べられたお弁当箱を睨みつけながら、必死に言い訳をした。

ーーー…料理作りすぎただけだし。
ーーー…降谷さんのためだけに作ったわけじゃないし。


そう。余ったからあげるだけ。

麻の風呂敷にお弁当箱を包み、机に置いた。

「仕事…忙しそうだからだし。」


素直じゃないって分かってるけどなんかムカつくから、そういうことにしてリビングの電気を消した。







✼••┈┈••✼••┈┈••✼••┈┈••✼••




紙袋にお弁当を詰め込み私は警視庁に向かった。
公安部の自分の席につき、朝のメールチェックやスケジュールを確認していく。


「よっ、おはよう。」
「はよ、高橋。」
「あー、俺今日また張り込みだぜ。今日は二人体制だからちょっと楽だけど。」
「頑張ってね。…ね、髙橋その張り込み前に上司に会う予定ある?」

私がそう聞くと、高橋は頷いた。

「あぁこの後会うぜ。」
「じゃあ…これ渡してくんない?色々お詫びですーって。」
「なにこれ。」
「なんか…食べ物。」
「なんだそれ。」

お弁当っていうのが照れ臭くて適当に答えたら高橋が紙袋の中を覗き込みにやっと笑った。

「なんだ最近しおらしいと思ったらそういう事ね。」
「違う。それは絶対にあり得ない。お詫びとお礼なの。」
「ふーーーーーーん?」
「ほら、だから上司だけじゃなくて高橋のもあるから。」
「え、俺のもあんの?やった。」

もう一つ袋を渡すと高橋は嬉しそうに中を見た。
そして、私をじとっと睨みつけた。

「…なんかこっちのと比べて小さくね?」
「そう?」
「いや!明らかだろ!倍くらい俺のより大きい!」
「うるさいな!それしかタッパーなかったの!別に贔屓してない!いらないなら他の人にあげて!」


別に、降谷さんにたくさん食べてもらいたくて大きいのにしたわけじゃない!!
そういうと不服そうにしながらも高橋は私からのお弁当を受け取った。

「まぁ、サイズはともかく今日張り込みだから助かるよ。ありがとう。上司にも渡しとく。」
「ん。」


じゃあ、いくわ。っと去る高橋に手を振り私も自分の仕事に戻った。

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