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うちの上司は【DC/降谷】R18

第12章 キス


「まぁ、冗談はさておき、警察官同士のカップルは多いと思うぜ?」
「高橋はある?同僚と付き合ったこと。」
「あるある。公安になる前だけどな。」
「ふーん。」
「そんなに気になるなら、付き合う?」
「付き合わない。」


バカな冗談を言う高橋にため息つき、昨日のことを思い出した。

柔らかい感触。
頬に当たった髪。
近くで見つめられた優しい瞳。
綺麗な澄んだブルー…。

温かい手で頭や頬を撫でられた感触もいまだに覚えてる。




ごっ!!!



私はおでこを自分の机に押し当てた。というより、おもいっきりぶつけた。

「な、なんだよ!」
「なんでもない!!」
「デコ…すでに赤いぞ。」
「うるさいっ。あー!集中できない!わすれろ!ばか!」
「誰に言ってんだよ。」
「……。」


うーっと唸りながら、私は机に顔を伏せた。


私がうーうーと唸っていると、私の肘のあたりをツンと高橋に突かれ顔を上げるとスマホ画面を見させられた。

『頼んでいた手書き資料出来次第、高橋に。0』

そう書かれたメール画面だった。

手書き資料といえば、小井崎さんが私に残した数年前の西署管轄の殺人事件についての資料だ。関係者リストや、防衛省幹部の息子のことなどが書かれている。

今は私のスマホからもパソコンからもそのデータを開いたらその履歴を見られてしまうから、記憶を頼りに書き出すのだ。


『0』ーーーゼロ。降谷さんからだ。

私は高橋に頷くと再び机に伏せた。


「おい、どうした。体調悪いのか?」
「…ううん。」
「耳まで赤いぞ。熱でもあるんじゃね?」

私は指摘されて耳を押さえた。
ーー…赤くなってる自覚はなかった。



「…ほっといてくれぃ。」
「ははーん。さては恋だな?」
「こ…っ!!!いなんてするか!!あのじょ!」


“あのじょうしに”って言いかけて私は再びおでこを机に叩きつけた。

「じょ?」
「…。」


キスするだけして、『あ。つい。』で終わらせる男なんて!
その後何も言わず、仕事だけする男なんて!!!

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