第11章 組織
「あ、オイスターソースとか!」
「少量ならそれもアリかもしれませんね。ですが違います。…おや、梓さんからメールが。」
安室さんは急に携帯を取り出し画面を見始めた、ポアロの扉の前に行くとオープンの札をクルリと回した。
「…?」
「ポスターを少し貼っていきたいそうです。それにあたらしいポスターをめぐみさんに見てもらいたいようですね。よかったら一緒に行きませんか?」
真っ暗なスマホ画面見ながら安室さんはそう言った。
実際には梓さんからそんなメールが来てないってことは、私をポアロから出したいのだろう。
「ポスター現物見てみたいです。貼るお手伝いもさせてください。安室さんの美味しいカフェオレが一生無料なので少しでも私もやりたい。」
「それは助かります。エプロン外してきますね。」
「はい。」
上着を着た安室さんが来たので私も上着を羽織った。
「貼ったりするのに荷物は邪魔でしょう。鍵をかけて後すぐ帰ってくるので、ここに起きときますか?」
安室さんからの提案はとりあえず全部受けておいた方がいいだろうと、私は頷いた。
カバンから携帯だけを取り出し、カウンターから下りようとするの、手首を捕まれた。
「!?」
安室さんは少し真剣な目で私のスマホを見つめ、口元に指先を当てた。
ーースマホ。
私のスマホに何か仕掛けられている…?
私は音を立てぬようゆっくりとカバンにスマホを戻した。
「じゃあ、行きましょうかめぐみさん。」
「ポスター楽しみです、安室さん。」