第34章 え?暇なの?
花子 side
「ペー君、どうしたの?」
「…何でもねぇよ。」
部屋を来るや彼は私の腰に抱き着き顔をお腹に埋めている。元々、甘えたな所はあったけど今はどっちかと言うと拗ねている様に見える。
「うるティちゃんがまたお茶目しちゃった?」
「…姉貴が煩ぇのはいつもの事だ。」
後、あれはお茶目とは言わないと腰に回る腕をぎゅっと強める。おやおや…本当にどうしたんだろう?
「疲れた?おっぱい揉む?」
「ん…って!はぁっ?!」
膝の上にある頭を撫でながらそう尋ねるとちょっと間を置いてガバっと勢い良く顔を上げた。信じられないものを見る様なペー君の顔はちょっと可愛い。
「おまっ…!何処でそんなん覚えてきたっ?!」
「この間、ブラックマリアさんが言ってたの〜。」
疲れた男を癒やすにはこれが1番だと、艷やかな笑みを浮かべ彼女が教えてくれたのは、つい先日の事。
「はぁ〜…頼むから変な事覚えてくるな…。」
ありゃりゃ…余計疲れちゃったみたい。溜め息を漏らし項垂れる彼にお茶でも出そうと立ち上がる私の腕を掴み何とも言えない表情をしている。
「…揉む。」
「え"っ…?」
「何だよ、お前から言い出したんだろ。」
いや、そうだけど…ちょっとした冗談だったんだよ…。固まる私をよそにペー君は私の後ろに回ると優しく包み込む様に抱き込んだ。
「え…本当に?」
「今ので疲れた。責任持ってお前が癒やせよ。」
ちゅっと耳元にキスをしたペー君は下から持ち上げる様に私の胸を包み込む。
「んっ…」
「…柔らけぇ。」
着るのが大変だろうと、ここに来てペー君は洋服を用意してくれた。Tシャツの上からぐにぐにと形を変える胸が妙に生々しい…。
「はぁ…っ」
「んっ…ぁっ…!」
耳元で聞こえるペー君の荒い吐息にゾクゾクと身体が震える。Tシャツの裾から入れた彼の手が下着越しに胸に触れた。
「やっ…ペーくっ…!」
「服の上からじゃ分かんねぇだろ?」
ぐっと下着を下ろされピンッと立ち上がっている胸の頂がTシャツ越しに顔を出す。そこをきゅっと摘まれ腰を反らした私のお尻にゴリッと硬いモノが触れた。
「なぁ…いいだろ…?」
「っ!」
強請る様な欲の孕んだ声。甘く囁かれた言葉に脳が痺れるのを感じ私は何も言わずコクリと頷いた。