第26章 ハートの再会
花子 side
お互いの離れていた時間を…気持ちを埋める様にロー君は何度も私を求めた。好きだ、愛していると…今まで秘めていた想いを曝け出す様に…。
「あぁッ!ろ、くんっ、もっ…!」
「まだだっ…っ!」
ごりゅっと腰が叩き付けられ与えられる快楽にビクンッと震える。激しくロー君が腰を動かす度にぐちゃぐちゃと粘着質な水音が部屋に響く。
「花子っ…花子っ!」
「ろ…くんっ…!」
枕を掴む私の手にロー君の手が絡み付く。ぎゅっと手を握り締め私の存在を確かめる様に何度も名前を呼ぶロー君にキュンッとお腹が疼く。
「好きだっ…愛してるっ…っ!」
「ろぉくんっ…私もっ…!」
大好きだよ…。
「っ!」
「っ!やぁあァッ!」
どちゅんっと奥に叩き付けられ私のナカがぎゅうっと強く締まる。ドクリと吐き出されたロー君の温かさがお腹に広がるのを感じ私は意識を手放した…。
ーーーーーー
ふわふわとした感覚にゆっくりと目を開くと、目の前には柔らかな微笑みを浮かべ私を見つめるロー君の顔。
「ろぉくん…イケメン…。」
「…お前は本当に相変わらずだな。」
ちゅっと私のおでこにキスをするロー君の甘い雰囲気が擽ったくて私はロー君の胸に顔を寄せた。
「あ…。」
ドロリとナカから溢れ出す感覚に私は思わず言葉を漏らす。そうだ…ゴム着けてなかった。
「ろぉくん、私の鞄取って?」
「ん。」
私を抱き締めちゅっちゅっとキスをするロー君にお願いするとベットから抜け出し鞄を差し出してくれた。引き締まった身体が実に芸術的だけど…前隠して?
「ありがと~。」
「何だ、それは。」
鞄から取り出した1粒の錠剤を口に放り込み水で流し込むとロー君が不思議そうな顔で尋ねる。
「避妊薬。」
「…。」
薬の名前を教えるとロー君はあからさまにムッとした顔をする。何で?
「…俺との餓鬼は欲しくねぇのか?」
「そう言う訳じゃないけど…。」
いつかは欲しいとは思うけど今は考えてない。私もこんな身体だし、それに。
「もし私が妊娠したらロー君、絶対側離れないでしょ?」
「…。」
これからロー君達はあの四皇を倒そうとしている。それなのに私が妊娠しちゃったら、きっと彼等の邪魔になる。図星だったのかぐっと言葉を詰まらせるロー君は可愛かった。