第3章 初上陸
花子 side
「ん…。」
ふと目が覚めると窓からうっすらと光が差し込んでいる。後ろから抱き締める様に包み込む逞しい腕に思わず笑みが溢れた。
「今…何時?」
そうね、だいたいねぇと懐かしい曲が一瞬頭を過ったが、馬鹿な事をやっている場合では無いと身体を起こそうとした時、下半身に違和感を覚えた。
「え…?」
ちょっと待って!何でまだ入ってんの?!少しナカに力を入れればそれは確かにある異物感。最後の方は全く覚えていない。
(起こしたら…可哀想だよね…。)
後ろから聞こえるスヤスヤと気持ちの良さそうな寝息に若干の苛立ちを覚えたが、叩き起こすのは流石に申し訳ないので自分で何とかしようと腰を動かした。
「ん…くっ…ぅ…」
ゆっくりと慎重に抜こうとするけど昨日の余韻が残る身体は少しの刺激でも反応してしまう。
「ン…!やだ…何で、大きくなるのぉ…?」
半分くらい抜けた所でそれは硬度を増しムクムクと大きくなっていく。
「は…あ、ン…ふっ…」
後少し…一気に抜いてしまおうと思った時、マルコの手が私のお腹に移動し一気に引き戻された。
「あぁっン…!?」
「くっくっくっ…随分と刺激的な目覚めだねぃ。」
「マルコ?!」
突然きた強い刺激にビクビクと身体を震わせていると頭上から笑い声が聞こえてきた。驚き振り返ればニヤニヤと笑みを浮かべているマルコの顔。
「馬鹿っ!どうしてくれるのよ!てか、起きてたんなら手伝いなさいよ!」
「あんまり必死な花子が可愛くてね。」
俺を起こさない様にしてくれたんだろぃ?とゆるゆると腰を動かされ身体の熱がぶり返す。
「アッ…駄目だってぇ…!私、帰んないと…!」
「後1回…。」
昨日散々ヤッたと言うのにまだ足りないと私の胸を揉みしだくマルコに、こいつ底無しかとゾッとした。
「なぁ…。」
「ん…分かったからぁ…でも後1回だけだからね!」
このままではダラダラと時間だけが過ぎていくと思い頷けば、マルコは私の左肩にある傷痕にそっとキスをした。
「この傷…どうしたんだ?」
「え?」
「昨日の船を見てあんたが海賊だとは分かった。だが、戦闘員じゃねぇだろぃ?」
ひ弱過ぎると失礼な事をほざきやがったマルコの手の甲を私は力の限り抓った。