第10章 真っ直ぐな瞳

枕に顔を埋め必死に快楽を逃がそうとする花子にエースは後ろからキツく抱き締めた。2人の間には1ミリの隙間も無く、2人を繋ぐ所から花子が震える度にくちゅりと水音が聞こえる。

「あっ…や…」

「ふぅっ…！」

首筋に顔を埋めれば髪から香るシャンプーの香りと、それとは別に花子の香り。髪を右に纏めて流し項が露になるとより濃くエースの脳を支配する。ゴクリと生唾を飲むとエースは少し焼けたその首筋に噛み付いた。

「ひっ…！」

突然急所に歯を立てられ恐怖で身体を強張らせる花子をよそに、エースは唇で喰む様に何度も吸い付く。唇を離せばそこには彼が付けた赤い痕。自分のものだと言うその証にエースの中には征服欲が生まれた。

「えーすくっ！いたっ…やめっ…！」

「そんな事言いながら…凄ぇ俺の締め付けてるぜ？」

肩に…背中に…腰に…歯を立て、舐められピクピクと震える花子のナカは彼の言う様にきゅっと狭く絡み付く。

「ひぃんっ！もっ、はい…なっ！」

胸を鷲掴み立ち上がった頂を摘まみ上げ、更に奥に入ろうと腰を擦り付ける。とちゅとちゅとナカでキスする様にノックされれば、ぷしゃっとナカから温かいモノが溢れ出した。

「す…げぇっ！潮、噴いてる奴…っ初めてみた…っ！」

「ぃやっ！っも…イってるからぁっ、まって…！」

ビシャビシャと太腿を濡らし身体を震わせる花子の制止にも耳を貸さず、エースは腰を振り続けた。乱暴とも言える快楽の波に花子の顔は涙でぐちゃぐちゃになっている。

「っ！えーすくっ…っヤッ、またイっ…！」

「あぁっ！俺も…っ限界だ…！」

下から胸を持ち上げる様に掴み中心を摘まみながらエースは花子の首筋に噛み付いた。それと同時に最奥に腰を叩き付けると、悲鳴にも似た花子の嬌声が響く。

「ンッやぁあぁっ、っ～！」

「うぁっ…っ！」

ビクビクビクッと強い締め付けに唸り声を上げもう1度一気にナカを貫くとドクリとエースのモノが脈打つと同時にぴしゃりとナカから潮が噴き出した。

「あ…ぁ、ん…」

「はぁ…く…っ」

最後の1滴まで絞り出そうと伸縮するナカでエースは腰を揺らしゆっくりと引き抜いた。朦朧とする意識の中、身体を仰向けにされた花子は静かに目を閉じた。