第10章 真っ直ぐな瞳
エース side
ビクビクとヒクつくナカから指を抜けばあっと声を漏らす花子に腰がずんと重くなる。見せつける様に濡れた指を舐め上げるとかぁっと顔を赤くさせた。
「ちょっ!止めてよ、汚い!」
「そんな事ねぇよ、凄ぇ旨い…。」
こいつを見ると空腹にも似た欲が沸き上がる。全部、俺のものにしたい…全てを食らい付くしたい…。
「あっ…。」
ぐっと花子の足を大きく開き硬くなった俺のモノの先端を当てがうと期待にも似た視線を向けてくる。
「挿れるぞ。」
「ん…。」
ぐっと腹に力を込めナカに挿れようとした時、花子が何かを思い出した様に声を上げ待ったをかけた。
「…何だよ、今更無しはないだろうっ!」
「違う違う!ゴム付けて!」
身体を捻らせサイドテーブルの引き出しから四角い袋を取り出すと、俺に押し付ける様に突き出してきやがった。その前に何でそんな用意周到なんだよっ!?
「…いるのか?」
「いる!絶対!」
「…。」
確かに避妊は必要だが俺は別に花子とだったら構わねぇ。ジトリと見つめる俺に断固として譲る気のない花子の様子に、付けない方が気持ちいいんだよな…と思いながら、仕方無く俺はゴムを受け取り勃ち上がったモノに装着した。
「はぁ~…。」
少しヤる気が削がれたが男の悲しきサガなのか俺のモノは萎える事無く元気を保っている。花子の足を肩に掛け萎んでいく気持ちを振り払うように一気にナカを貫いた。
「っあぁああぁッ!」
「っ!やべぇなっ…!」
花子のナカは想像以上に狭く、ゴム越しでも分かるくらいに柔らかいその壁が俺を離すまいときゅうきゅう締まり絡み付いてくる。
「アッん、ひゃあっ!やぁっ」
「っ、はぁっ!」
誰だよっ、ゴム付けたら気持ちよく無いとか言った奴!こんなん、付けなかったら。
(すぐに持ってイかれちまうっ…!)
その逆に付けなかったらどんだけ気持ちいいのかと想像しただけで、言い様の無いゾクゾクとしたものが背中を走る。
「え、すくっ!んァッ、んやっ!」
ぎゅうっと狭くなるナカに歯を食い縛り俺は快楽を求めるように腰を無我夢中で動かせた。