第10章 デートの時撮ったプリクラが心霊写真に!!
それからゲームセンター内を見終わった後、2人はとある雑貨屋に入った。
「周助ってこういう店好きよね〜。」
この店には不二の好きなサボテンが沢山売っているのだ。
不二「そうだね。ここは素敵なサボテンが一番多い店だから………あっ!これいいなぁ!」
不二は気に入ったサボテンを1つ手に取る。
「………そういうの好きなんだ?」
不二「うん。きっと綺麗な花が咲くんだろうなぁ…。」
そう言ってサボテンを棚に戻した。
「あれ?買わないの??」
不二「ちょっと高いからね…。お小遣いも計画的に使わないとさ。」
「………それ、買ってやってもいいわよ?」
不二「え?流石に悪いよ。あんまり安くないし。」
「……いつも家事と起こしてくれてるお礼よ!」
不二「でも…それは僕が好きでやってる事だし…」
「いいから!私が買ってやるって言ってんだから従いなさいよ!文句ある!?」
とてつもなく偉そうな物言いである。
不二「クスッ………じゃぁ、買ってもらおうかな?…ありがとう。」
そしてサボテンを買い店を出る。
「もぅ夕方だし…そろそろ帰りましょうか?」
不二「……僕、今日は帰りたくないな。」
「中学生が何言っちゃってんのよ。親が心配するでしょ?どうしても帰りたくないなら親に泊まりの許可取りなさい?」
不二「え!?許可出たら泊まっていいの!?」
「いや、普通の親は未成年で異性の家に泊まるとか許可しないから。」
こうして不二は涼子を家に送った後、今回は渋々諦めて帰っていった。
そして帰宅した不二は涼子に買ってもらったサボテンを部屋に飾る。
不二「クスッ…涼子さんからの初めてのプレゼントか…嬉しいな。……この子の名前は何にしようかな?」
不二はいつもサボテンに名前を付けるのである。
不二「………やっぱりこの名前しかないよね?涼子…君の名前は涼子だよ?クスッ…涼子〜?可愛いねぇ……いや、綺麗の方が君に合ってるかな?」
部屋でサボテンを見ながら1人で話しニヤニヤする不二なのであった。
ちなみにその様子をたまたま帰っていた弟の裕太は見てしまい更に兄を避けるようになったのであった。