第67章 男達の料理

「……んっ！美味しい！」
不二「本当？？良かったぁ〜！」
「うん！チョコチップたっぷりで美味しい！」
幸村「俺のも味見してくれる？杏奈さんにあげるのに失敗してたら大変だから。」
「なんか毒味みたいね。でも…ちゃんと美味しくできてるわよ？周助のには負けるけど！」
白石「そりゃ俺直伝のクッキーやから誰が作っても美味いに決まっとるやん！心の中でエクスタシ〜！って念じながら生地をこねるのが美味さの秘密なんやで？」
「……なんか変態になりそうなクッキーね…。」
不二「大丈夫だよ？そこは無視して作ったから！」
幸村「俺も無視したよ。念じるのだって恥ずかしいし。」
「それなら良かったわ！」
白石「どういう意味やねん！！」
幸村「白石は変態だって事だよ。」
「ねぇねぇ、白石君が変態なのは別に良いんだけどさ？こっちのロシアンクッキーも食べていい？？」
不二「もちろんだよ。」
白石「ん？(…ジャムなんて材料にあったか？？)」
「………んぎゃー！！」
白石「うわっ！！姉ちゃんどないしたんや！？」
幸村「まるで化け物の断末魔みたいだね。」
「化け物じゃないっての！！てか、これ辛いのよ！！なんでこんな辛いの！？」
白石「えっ………ゔっ…これジャムとちゃうやんけ！！」
不二「ジャムだよ？？唐辛子のだけどね。」
「なんでそんなの入れるのよ！！」
不二「だって美味しいじゃない？涼子さんとこの美味しさを共有したかったんだけど…」
「私はあんたみたいに激辛党じゃないから普通にイチゴジャムのロシアンクッキーにしてちょうだい。」