第64章 トイレの花子さん

不二「涼子さん、お疲れ様。凶悪な霊とかじゃなくてよかったね。」
「そうね！それにこれといって何をしたわけでもないのに無事に報酬貰えたし良かったわ〜！」
不二「クスッ…ところで……僕達何か忘れてない？」
「え？？別に忘れてる事なんてないでしょ？花子さんは出て行ったし報酬しっかり貰ったし？」
不二「いや…他に何かあった気がするんだよね…」
「まぁ、忘れちゃうくらいだから大したことじゃないわよ？」
不二「クスッ…それもそうかもね。」
「あっ！それよりさ？私お腹空いちゃった！何か食べて行かない？儲かったから今日は奢るわよ？」
不二「じゃぁ、ご馳走になろうかな？何食べる？？」
「ん〜…今日は焼肉の気分！」
不二「焼肉なら…あの激辛タレのあるお店がいいな！」
「あの店ね〜！早く行きましょう！上ハラミと骨つきカルビと牛タン〜！」
不二「クスッ…食べ過ぎには気を付けてね？あと、野菜も摂るの忘れないようにね？」
「……あんたは親かい！！」

そして涼子と不二は2人で焼肉に行ったのだが…

「……あー！！思い出した！！」
不二「え？どうしたの？？」
「……薫ちゃんをトイレに忘れてきた…。」

焼肉を食べてる途中で海堂の事を思い出したのである。

不二「……………あっ…そっか…海堂も一緒だったんだよね。すっかり忘れてたよ。」
「………とりあえず食べ終わったら迎えに行く？」
不二「クスッ…今すぐじゃないんだ？」
「まぁ学校のトイレに居るわけだから別に危険はないし大丈夫でしょ……あっ！薫ちゃんからLIN◯来てるわ。」
不二「目ぇ覚したんだ？」
「うん…『今何処に居る！？よくも置き去りにしやがったな！』だってさ！」
不二「…今凄く機嫌悪そうだから嘘付いちゃえば？」
「そうね！ここの反対側の焼肉屋に居るって送っておくわ！」

ところが嘘付いた事がすぐにバレてしまい本気でキレられそうになったので涼子は海堂にも焼肉を奢りその場を抑えたのであった。

「せっかく楽して儲かったのにー！！」


終