第64章 トイレの花子さん

声をかけてきたのは実体化させた花子さんである。

「いっけな〜い！気絶した薫ちゃんにびっくりしてすっかり忘れてたわ。」
花子「忘れるんじゃないよっ！ったく！」
不二「……あなたが花子さんですか？」
花子「いかにも！ワシが花子じゃ！」
「まさかこんな老婆さんだとは…トイレの花子って子供のイメージなのに。」
花子「こら！小娘！老婆さん言うな！花子さんと呼びなさい！」
「はいはい、花子さん？ところであなたはなんで青学内のトイレに出没してるわけ？このトイレに何かあるの？？」
花子「いや、何もない！」
不二「では…なぜ青学のトイレに？？」
花子「トイレの花子さんを引退するんで全国トイレ巡りをしとった！で、この学校のトイレを散策しとってそろそろ他の学校に移動しようかと思ってたところでこの小娘に誘き寄せられたってわけさ！」
「なんだ…放っておけば出てったのね。あー！！もぅ！！お香使って本当に損したー！！だから薫ちゃんがウ○コすればよかったのよ！！ウ◯コすればタダで花子は寄って来たのに！！」
花子「いやいや、別にウ◯コに釣られて来るわけじゃないからね？」
「えっ！？違うの！？トイレ巡りと言いつつちゃっかりウ◯コしてるのを覗くのが目的だと思ってたのに！！」
花子「たまたま私が寄ったトイレでたまたま誰かがウ◯コしてたってだけでウ◯コを見たかったわけでもないしウ◯コに釣られたわけでもないから！」
不二「なんか今日は汚い単語炸裂だね…。」
「トイレネタだとそうなるのは仕方ないわよ。で？もぅ青学のトイレには現れないわけね？」
花子「そうだね…もぅ充分に堪能したしねぇ。今度は氷帝学園ってところのトイレに行こうかと思ってるよ。」
「そう…じゃぁ私が除霊道具使う必要もないわね！さっさと氷帝学園へ行ってらっしゃい！」
花子「あぁ、行って来るよ。じゃぁね〜！」

こうしてトイレの花子さんは青学のトイレを出て行った。