第64章 トイレの花子さん
涼子は蚊取り線香のような物を取り出した。
海堂「何だよ?それは?」
「霊や妖怪を誘き出す為のお香よ!これ5000円もするんだからね!?それもこれも薫ちゃんがウ◯コさえしてくれれば使わずに済んだのに!!」
海堂「しつけぇぞ!!」
不二「まぁまぁ落ち着いて?涼子さん?女の子があんまりウ◯コとか大声で言わない方がいいよ?」
「今日1日であんたの口から便所とウ◯コの両方聞くことになるとは思わなかったわ…。」
そしてお香を焚いてみるとあっさりと霊は現れたのだが…
「ん?アンタが花子さん??」
不二「え?出てきたの??」
ちなみに霊なので一般人には見えないのである。
「一応出てきたんだけど…なんか思ってたのと違うというか…」
海堂「…っ!?見せなくていいからな!?」
ホラーが苦手な海堂は結構ビビっているのである。
「いや〜!そう言われたら見せないわけにはいかないわ〜!」
海堂「やっ…やめろー!!」
涼子は意地悪な笑い方をしながら霊を実体化させるお札を貼った。
海堂「ギャーーーー!!!」
そして実体化した霊を見た海堂は気絶してしまった。
不二「涼子さん…これじゃちょっと可哀想なんじゃない?」
「……昔同じ事した時大泣きしただけだったから…まさか気絶するとは思わなかったわ。」
不二「今度は同じ事しちゃダメだよ?」
「分かったわよ…。とりあえずこのまま寝かせておくわけにはいかないから…ここに座らせておきますか。」
不二「………まぁ今回ばかりは仕方ないかな?」
涼子と不二は気絶した海堂を個室トイレに座らせた。
不二「……なんかこれも可哀想かな?」
「仕方ないわよ。私達じゃ薫ちゃんを保健室まで運ぶのは不可能だもの。」
涼子は怪力なので不可能ではないのだが、単純に運ぶのが面倒臭いのである。
?「ちょっと!私の事忘れてないかい!?」