第62章 真夏の雪女
白石「って!!なんで俺らも一緒に行かなあかんねん!?」
「しゃーないでしょ?周助が合宿で居ないから荷物持ちする人が居ないんだもの!」
駅へ向かっている途中、たまたま居合わせた白石と幸村を巻き込んだのである。
幸村「荷物持ちって…涼子さん怪力なんだからこのくらいの荷物持てるんじゃないの?」
「何を言ってるの?こんなに荷物があったら駅弁が持てないじゃないの!!」
白石「こないな量買うから持てないんやんけ!」
涼子は駅弁を5つほど買っていたのだ。
「………さぁ、グダグダ言ってないで行くわよっ!」
白石「あっ!都合悪なって誤魔化おった!」
こうしてなんやかんや3人は新幹線へ乗った。
幸村「ところで涼子さん?それ全部食べきれるの?」
「………残したら食べる?」
白石「いやいや!せめて食う前のくれって!」
「えっ!?周助はいつも私の食べ残し喜んで食べるわよ!?」
幸村「不二は変わり者だからね。」
「なんか…周助が恋しくなってきたわ。」
白石「俺はそないな事で恋しがられる不二君が少し不憫に思えてきたで…。」
そんなこんな駅弁を食べながら目的地に向かいわりと早く到着する。
駅から出ると目の前には何故か雪山があった。