第62章 真夏の雪女
「あらま…メッチャ怒っちゃったよ。」
穂摘「揶揄い過ぎちゃったかしらね?…まぁ時間が経てば大丈夫でしょ。あの子あぁ見えてわりと単純だし。とりあえず涼子ちゃん?薫が帰って来る頃には下に何か履いておきなさいね?」
「はいは〜い。」
そしてしばらくして海堂がトレーニングから戻って来るのだが…
海堂「だーー!!この女はまだそんな格好してんのかよ!!」
結局、涼子はそのままの格好で眠っていた。
穂摘「眠っちゃったから仕方ないわよ〜。あっ、薫?そこに居るならついでにそこのタオルケット掛けてあげなさい?風邪引いたら大変だから。」
海堂「フシュ〜…ったく…仕方ねぇ…。」
なんやかんやで母には逆らえないので涼子のタオルケットを掛けてやる薫ちゃんなのである。
「……んっ………薫ちゃん……」
海堂「なんだ?」
「…………。」
海堂「フシュ〜……寝言かよ。」
「……お手っ!」
海堂「あ?」
「…薫……お手っ!……お座り!」
海堂「コイツ……夢の中で俺を犬扱いしてやがる!」