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不二周助とツンデレ少女

第59章 卒業


不二「それじゃぁ撮るよ〜?」

不二はカメラをセットすると涼子の隣に並ぶ。

不二「涼子さんはカメラの方向いててね?」
「えっ……………!?」

シャッターが押されるのと同時に不二は涼子の頬にキスをした。

「ちょっ…!?いきなり何するのよ!?」
不二「え?キスしたんだよ?」
「人が見てるじゃないのさ!!」

キスをした瞬間、遠目から見ていた女子生徒達が悲鳴を上げたのである。

不二「見せつければいいじゃない?」
「恥ずかしいでしょ!ガッツリ見られたし!!」
不二「クスッ…照れるのも可愛いけどそろそろ慣れようか?高等部行くようになったら頻繁にキスしてるところ見られちゃうかもしれないよ?」
「学校でそこまで頻繁にしないわよ!まったく……まぁ今日は卒業式でおめでたい日だし?怒んないであげる。」
不二「クスッ…ありがとう。(いつも通り怒ってたように見えたけど…とりあえず突っ込まないでおくかな。)涼子さん…これからもよろしくね?」
「……こちらこそ!」

涼子は不二の手を握った。

「…帰って2人で卒業のお祝いしようか?夜は家族でお祝いでしょ?」
不二「うん!夜、涼子さんもおいでよ?母さん達も来たらいいのにって言ってたんだよ?」
「たまには家族水入らずでお祝いしなさいよ?私は……結婚して本当の家族になったらお祝い事一緒にさせてもらうから…」
不二「……………。」
「……ちょっと!なんで黙る……!?」

不二は何も言わずに涼子を抱きしめた。

不二「……なんか…涼子さんから結婚とか…家族になったらとか言われると…嬉しくて…」
「周助……早く帰って…2人きりで過ごしたい…」
不二「そうだね……帰ろうか?」
「…友達とはもぅいいの?」
不二「ほとんどが高等部でも一緒だし…大石とか他校に行く友達とはさっき挨拶したし別の日にお別れ会的なのもやるから大丈夫だよ。さぁ…帰ろう?」
「……うん!」

2人は手を繋いで帰っていった。
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