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不二周助とツンデレ少女

第59章 卒業


今日は青春学園中等部の卒業式の日である。
ほとんどの生徒が青学の高等部へ進学のだが、やはり卒業するとなると寂しくなり涙を流す者も多い。

不二「涼子さん!やっと卒業できたよ!」

けれど、この不二周助という男は式中も終わってからもずっと笑顔なのであった。

「あんた……泣かないの?」
不二「え?なんで??…あっ!嬉し泣きって事??確かにこれから涼子さんと学校でも一緒だって考えると嬉し過ぎて涙出てくるかもね?」
「いやいや!普通寂しいとかあるでしょ?」
不二「………普通はね?僕ちょっと変わってるから!」
「あぁ…そうかい。」
不二「さて…じゃぁ、写真撮ろうか?」
「へ??私と??」
不二「そうだよ?他に誰がいるの??」
「卒業するんだから仲良い友達とかテニス部の奴らとか…あと向こうであんたの事チラチラ見てる女子達とかさ?」
不二「あぁ…英二達とはさっき撮ってきたし涼子さん一筋だから他の女子と撮るつもりないからいいんだよ。それとも僕が他の女子と撮るところ見たいの?」
「別に…そういうわけじゃないわよ。」
不二「クスッ…なら気にしないで撮ろう?」

不二はどこから取り出したのか、張り切って三脚を立てカメラを設置する。

「………なんかメッチャ張り切ってるわね?」
不二「当たり前でしょ?僕と涼子さんがこれから同じ高校に通う事になる記念の日なんだから!」
「…それは入学式にやった方がいいんじゃないの?」
不二「入学式は入学式で撮るけど今日も記念なんだからいいんだよ。ほら、涼子さん?その桜の木にもぅ少し近付いて?」
「はいはい。(なんか向こうにいる女子の視線がちょっと痛いわ…。)」
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