第7章 両親
父「元気そうでよかったよ。」
母「そうね…3人で死んで涼子を1人にしちゃったからそれだけが未練だったんだけど……幸せそうでよかったわ。」
父「周助君…涼子の事頼んだよ?」
母「お父さん…まだ学生さんなんだからそんな言い方したら負担になっちゃうわよ?」
不二「いいんですよ。高校卒業したら涼子さんと結婚するって決めてますから。」
明「えー!!姉ちゃん結婚すんの!?」
「まだ先の話よ。」
明「ふ〜ん……そっか……嫁に行くのか…」
「だからまだ先だっての!私高校卒業してないし!周助まだ中学生だし!」
明「……なぁ、周助?」
不二「なんだい?」
明「…姉ちゃん泣かすなよ?」
不二「もちろんだよ。」
明「約束だからな!!」
不二「あぁ、約束するよ。」
不二と明は指切りをした。すると突然3人の体が光り出した。
不二「っ!?」
「時間…みたいだね。」
父「そうだな…。最後に涼子と話せて未練が無くなったからな。」
母「私達はもぅ行かないと…」
「お父さん…お母さん…明……」
明「姉ちゃん……」
父「元気でな?除霊の仕事するのはいいがあまり無理はするなよ?」
母「幸せになってね。穂摘と飛沫ちゃん達にもお墓の手入れありがとうって伝えてね?あと、周助君…この子乱暴でダラシないところありますけど根はいい子ですから…よろしくお願いします。」
不二「はい!任せてください。」
明「姉ちゃん!俺生まれ変わってまた会いに行くから!バイバイは言わねぇから!周助もまたな!」
「うん…またね。」
不二「また会おう。」
そして3人は成仏して天国へ行った。
「ゔっ……」
不二「……涼子さん?おいで?」
「……周助っ!!」
また涙を流す涼子を不二は抱きしめた。