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不二周助とツンデレ少女

第7章 両親


不二「とんでもない奴だよ……」
「でもね?それって悪霊のせいだったの。犯人は長年悪霊に取り憑かれてて散々悪事を働いて…何人も殺してきたけど元は普通の人間だったんだよね。」
不二「……取り憑かれていようが許せないよ!」
「…だよね。だから私ね……仕返ししてやったの。」
不二「…仕返しって?」
「……犯人に取り憑いてる悪霊を祓ったの。」
不二「…どうしてそんな事を??」
「悪霊を祓って正気に戻った時に実は自分が人を何人も殺してる殺人鬼だと知ったらどう思うと思う?」
不二「普通の人なら…ショックを受けて生きてられないんじゃ…まさか!?」
「そう……そうやって犯人を自殺に追い込んでやったの。……相手が残虐な殺人鬼とはいえ私も酷いでしょ?幻滅したんじゃない?」
不二「………幻滅なんてしないよ。僕だって家族が同じ目に遭ったらきっと仕返しすると思う…。涼子さん…辛かったでしょ?でも…話してくれてありがとう。」
「周助……私の事嫌いにならないの?酷い事したしそれを黙ってたのに…。」
不二「なるわけないでしょ?僕はどんな涼子さんでも好きだっていつも言ってるでしょ?」

そう言うと不二は涼子を抱きしめた。

「周助……」
不二「……涼子さんは1人じゃないからね?」
「ゔっ…周助ぇ……」

涼子は今まで我慢していた分、目一杯泣いた。
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