第7章 両親
不二「そういえば涼子さんの両親って海外に居るんだよね?会ってみたいなぁ?」
「………ん〜……そうね……じゃぁ会いに行く?」
不二「え?海外だよね??急には難しいから…もぅちょっと後でもいい?」
「違うのよ………実はもっと近くに居るの。」
不二「……どういう事?」
「……ちょっと来てくれる?」
涼子は不二をとある墓地へ連れて行った。
不二「ここは……」
「……私の両親と弟…ここに居るの。」
不二「………え?」
「海外赴任なんて嘘。本当はもぅ生きてないのよ。」
不二「そんな……。」
「……嘘ついててごめんね。」
不二「……どうして亡くなったのか…聞いてもいいかな?」
「…去年の夏頃…大阪の一家惨殺事件知ってる?」
不二「うん…よく覚えてるよ…。酷い事件だったからね…」
「あの事件の被害者が…私の家族なんだ。」
不二「っ!!そんな……」
「……犯人はすぐ捕まったけど反省の色なし。ただ金が欲しくて家に侵入して私の家族を殺して金を奪ってったって……。」