第54章 鏡の中
そして不二達に化け物が襲いかかろうとするが…
「周助に手ェ出すんじゃねぇーー!!」
涼子が鏡を叩き割って出てきたのである。
なぜ叩き割れたかって?化け物が正体を見破られて一瞬力が弱まったのと涼子の霊力と馬鹿力が全て重なった結果、叩き割る事に成功したというわけである。
鏡「貴様……なんて馬鹿力…」
「馬鹿力言うな!てか、あんた!鏡に人間を取り込んで何するつもりなのよ!?」
鏡「コイツらを我が身に取り入れ養分にし我が人間になる為だ!」
「は!?なんで人間になる必要があるわけ!?(そんな事して人間になれるのかは知らないけど…)」
鏡「お前には我の気持ちは分からんだろうな…。我は長年鏡として人間と関わってきたがずっと孤独だった。毎日人間と会うのに鏡だから会話もできない…寂しい…悲しい…だから人間になりたい…」
「長年在った鏡に魂が宿ったわけか…。あんたが寂しいってのはよく分かったわ。でもね?だからって人間を養分にするのはダメよ?……あんたのその魂が次は人間になれるように手伝ってあげるから…もぅやめなさい?」
鏡「……本当に人間になれるのか?」
「時間はかかるけどね?だから…取り込んだ奴らを出してちょうだい?」
鏡「…分かった。」
すると鏡の中から切原達が出てきた。
丸井「赤也!ジャッカル!」
ジャッカル「ブン太…心配かけたな。」
赤也「でっ…出られてよかった…。」
幸村「真田…無事で良かったよ。」
真田「うむ…心配かけてすまなかった。」
白石「謙也!侑士くん!大丈夫やったか??」
謙也「とりあえず…無事やっちゅー話しや。」
忍足「なんとかな…ホンマ出られてよかったわ。」
「みんなちゃんと出れたわね?では……鏡に宿った魂よ!天へ昇りたまえ!!」
こうして鏡の魂は天へと昇っていった。
「ふぅ…一件落着ね!」
不二「涼子さん、お疲れ様。」
「いつもより神経使ったからちょっと疲れたわ。」