第54章 鏡の中

鏡の外・・・

『周助…ねぇ、一緒に行きたい所があるんだけど…？』

偽の涼子は不二の腕に抱きつく。

不二「え？…その前に閉じ込められた人たちを何とかししないとダメだよね？」
『いいじゃない？そんなことよりも…私は周助と2人になりたいの…。』
白石「何言っとんねん！？早よ謙也達を助けてや！！」
『…イヤよ。』
丸井「は！？さっきまでやる気だったじゃねぇか！？」
『もぅやる気なくなったの。』
幸村「そんな…無責任な…。」
不二「…おかしいな？僕の涼子さんはそんないい加減な人じゃないはずだよ？」
『周助まで…私の味方してくれないの？』
不二「僕は涼子さんの味方だよ？…本物の涼子さんのね？」
『…え？』
幸村「不二？本物って？？」
白石「…どうゆうことやねん？」
不二「この涼子さんは偽物だよ。」
『なっ…何を言ってるの？私は本物よ？本物の涼子よ？？」』
不二「僕の涼子さんは仕事を途中で投げ出すよう無責任な人じゃないし人前でそんなベタベタする人じゃない！…ねぇ？本物の涼子さんは鏡の中なんだろ？早く返してよ！？」
『ゔっ……………んぎゃー！！』

不二に正体を見破られた偽物は化け物に変化した。

丸井「げっ！？涼子姉ちゃんが化け物になった！？」
不二「だからあれは涼子さんじゃないって。」