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不二周助とツンデレ少女

第37章 僕の彼女


不二「えっ?」
「蟻がゴキブリの死骸必死こいて運んでる!!」
不二「……うん、どうでもいいかな。」
僕を見てくれてると思ってたのに蟻とゴキブリの死骸なんか見てたよ。まったく!!……よし、ちょっと拗ねてみよう。
「ねぇねぇ!このゴキブリかなりデカいよ!!部室のかな??」
どこのゴキブリでも僕には関係ないし。僕は心の中で返事をしてとりあえず無視した。
「男子テニス部の部室って男臭いもんね〜。このゴキブリ、臭いに釣られて行ったのはいいがあまりの汗臭さにご臨終したのかね?」
僕が黙ってるのによくゴキブリの話を続けられるなぁ……クスッ…流石、涼子さんだよ。僕が不機嫌になってるのも気付かないで…凄じく太い神経してるね。それとゴキブリは汗の臭いで死なないよ。汗が殺虫剤代わりになるなら人間だって死ぬでしょ。
「ちょっと!何か返事くらいしなさいな!!」
いやいや、僕を見ずにゴキブリ見ながらずっと喋ってる人に返事する必要ないし。
「おいコラ!シカトすんなー!!」
涼子さんは僕に蟻から取り上げたゴキブリの死骸を投げてきたが僕はラケットで打ち返した。短気な涼子さんがどのタイミングで何をするかは僕にはお見通しだ。あっ!もちろんゴキブリの死骸はちゃんと涼子さんに当たらないように返したよ?
「くっ…あんた……やるわね?」
不二「クスッ…僕に勝つのはまだ早いよ?」
「あー!!やっと喋った!!てか、別に勝負してないしラケットにゴキ当たったよね?汚な〜い!!」
不二「……手で掴む方がもっと汚いと思うけどな。」
まぁ、そんなこんなで僕らのちょっとした喧嘩?も終わって自主練も終わりいつも通り手を繋いで一緒に帰る。前は照れてたのに今は自然と手を繋いでくれるんだ。
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