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不二周助とツンデレ少女

第37章 僕の彼女


不二「ごめんごめん。」
「もぅ……てか、喋ってないで自主練すれば?」
不二「クスッ…そうだね。…涼子さん?一緒にやらない?」
「いや、私テニス出来ないし?」
不二「軽く打ち合うだけだから大丈夫だよ。」
「……下手くそでも笑わない?」
不二「笑うわけないでしょ?じゃぁ、始めようか?」
そして僕達は2人で打ち合いをしたんだけど……
「…あれっ??」
思ってた以上に打ち合いにならなかった。長くても3回しか続かなかったよ。
不二「クスッ…涼子さん、ドンマイ!」
「ゔっ……」
前にデートでバッティングセンターに行った時バットで結構速い球を打ち返していたのになぜかそんなに速くない球をラケットで返せないんだよね…不思議だよ。
「……幻滅した?」
不二「えっ?なんで??」
なんで幻滅しなきゃいけないんだろう?
「だって……私びっくりするくらい下手だし…あんたのテニスいつも見てるのに…」
不二「クスッ…そんな事で幻滅するわけないでしょ?見るのとやるのは違うし。それに涼子さんが出来る事で僕が出来ない事もあるしね?だから…気にしないでよ。慣れてくればもっと出来るからさ?」
そう言って僕は涼子さんと打ち合いを続ける。流石、涼子さんだ…何回かやるうちにコツが分かってきたみたいで上手くなってきたよ。
不二「涼子さん!上手になってきたね!」
「そう?周助が打ちやすいように返してくれるからじゃん?」
不二「クスッ…そんな事ないよ。」
こうしてしばらく2人で打ち合いをして、涼子さんが疲れたと言うので僕は壁打ちをしながら1人で練習する事にした。
「おぉ…やっぱ上手いわねぇ!」
あぁ…涼子さんが僕を見つめてる……今、涼子さんの目には僕だけが映ってるんだなぁ…。僕は壁打ちをしながら幸せな気分に浸ってたんだけど…
「周助っ!ヤバいよ!!」
え?一体何がヤバいんだろう?
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