第32章 乾汁と幼女
不二「涼子さん??居ないの??」
「しゅーしゅけ!」
不二「…ん?君は??」
なぜか部屋にはダボダボのティーシャツを被った3歳くらいの子供が居た。
「何言ってんのよ!涼子でちょ!」
不二「………えっと?涼子さんの親戚の子?お名前同じなのかな?」
「違うわよ!あたちが涼子なの!朝起きたらちっちゃくなっちゃったの!」
不二「……………えっ!?涼子さん!?」
「さっきからそう言ってりゅでちょ!」
不二「なんでそんなに小さく??」
「分からないのよ…朝起きたら子供になっちゃって…どうちよ……!?」
不二は突然涼子を抱き締める。
不二「涼子さん…子供の姿でも可愛いね!」
「しょんな事言ってる場合じゃないでちょ!」
不二「クスッ…その舌足らずな喋り方も可愛い〜!」
「もぅ!本当に困ってりゅんだからっ!」
不二「う〜ん……何か心当たりない?普段と違う事したとか何か妙な物食べたとか?」
「妙な汁なら飲んだわ!あの乾汁ってやちゅ!!」
不二「そういえば涼子さん不味い物飲まされたって昨日怒ってたよね。まぁ確かにみんなには不評だけど…そこまで妙な物かな?それに今まで飲んでも子供になったりはなかったよ?」
「……にゃんか新作とか言ってたかりゃ今までのとは違うらちいわよ?」
不二「とにかく乾に来てもらって話を聞こうか?」
「しゅーしゅけ!その前にお願いがありゅの!」
不二「え?」
「適当なのでいいから子供用の服買って来て?この格好じゃ恥ずかちいわ。」
ダボダボのティーシャツを被ってるだけなので非常に不恰好なのである。
不二「そうだね。乾に涼子さんの肌を見せるのは危険だもんね。姉さんが子供の頃の服が沢山残ってるから何点か持ってくるよ。」
「ありがと!おにぇがいね!(お願いね!)」