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私と彼と排球部。*short story*

第5章 *作戦 【月島蛍】


翌日、私はクラスメイトであり蛍君の親友である山口君と作戦会議をした。

「とりあえず、今日は1日俺となるべくくっついて。それもツッキーの目の前で。あとの演出は俺に任せて?」

「わ、わかった!!」




うまくいくといいなぁ…。

すると、噂をしていた蛍君が来た。

「蛍君おはよー」

「あ、ツッキーおはよー!」

山口君はそう言うと、当然私の手を握り、握った手を上にあげた。

「ちょ、山口君!?」

「これも演出だよ。ツッキーにヤキモチ妬かせたいんだろ?」

そ、それはそうなんだけど…蛍君の反応はどうかな…?

恐る恐る蛍君の顔を見ると、蛍君は真顔だった。

うぅ…。やっぱりヤキモチ妬いてくれないか…。

蛍君は無表情のまま席に着いた。

挨拶すら返してくれなかった…。

私が落ち込んでいると

「大丈夫だって。気にすんな!」

そう言って頭を撫でてくれた。



休み時間になり、日直の私が黒板を消していると

「高いところは俺が消してやるよ。」

と、山口君が手伝ってくれた。

蛍君の方へ振り返ってみるが、彼は私たちへ見向きもしない。

…これもダメか…。


ねえ、蛍君は…







どうやったら私の事、見てくれますか…?
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