第6章 女は大切にするんだぞ
「お前をこの腕に閉じ込めておきてェ」
ぽつりと呟くと、一気に腰を沈める。
「んんッ!はッ、うぁっ!」
与えられている快感に喘ぐことしかできないコノハに、返事を促すように腰の動きを早めていく。
グチャ、ヌチュ
「んッ、ずっ、ッと、隣にいるッ、か、らぁッ」
だからもうそんな悲しい目をしないでほしい。
そんな心の声が聞こえたかのように、大きな手がコノハの左頬を包み込む。
「コノハッ、愛している。」
彼女を見つけた時、隣に座る男に酷く焦りを覚えた。
自分よりも遥かに強く、愛想だって申し分ない。
コノハが自分の元を去り、もしも他の男のところへ行ってしまったらという想像をしただけで、腰を掴む手が強くなり、その不安をぶつけるかのように腰を強く打ち付けてしまう。
「うぅんッ、んぁッ!わっ、私もッ、愛してるッッ」
いつも自信に満ち溢れているローは、どこか悲しく愛に飢えた獣のように見えた。
そんな獣が捕らえた小動物を貪るように口内を犯していく。
「んんッ、ふぁっ、んむッ」
縛られた手をローの上から被せ、頭の後ろに手を持っていくと、自分の舌を差し出す。
それに応えるようにローの舌が絡み付き、体が痺れるような感覚になる。
「ふっ、ぅんッ、んぁッ」
ローのモノが何度も最奥を突き、コノハのくぐもった声が唇の間から漏れ出た。