第12章 まるで魔法だな
「ここに座れ。」
下着姿となったコノハは指示通りベッドの上でローの足の間に座る。
後ろからの診察とは少し変わっているような気もするが、こういった方法もあるのだろう。
背を預ける体勢に不思議に思っていると、急に大きな手が胸を包んだ。
「んぁッ…!」
普段から触られているのに、なんだかいつもより体が強く反応してしまうのはお酒のせいだろうか。
突然の事に後ろを振り向けば、そこにはなぜか楽しそうなローがいた。
「ククッ、診察中だぞ。」
分かってる。
分かってはいるのだけれど…
その目を見てしまえば余計に体の奥は熱くなり、心拍数は上がっていく。
「…取るぞ。」
その言葉と共にローは下着を剥ぎ取った。
形の良い胸が曝け出されればコノハは恥ずかしさのあまり前を向く。
スルリと伸びてきた手が豊満な胸を包む。
「んッ、ぁ…ッ。」
普段とは比べものにならないほど優しい手つきに、コノハは声を漏らした。
何度もやわやわと胸を揉まれれば、そのじれったさに自然と太ももを擦り合わせてしまう。
早く胸の先端に触れてほしい。
けれどもこれは診察で…
頭では分かっているが体の疼きをどうにかしたい。
ローの指が先端に触れるよう身を捩れば、それを見計らっていたかのように大きな手は捌けていってしまう。
もどかしい思いで咄嗟に後ろを振り向けば、口元に弧を描いたローと視線がぶつかる。
「ハッ、なんて面だ。」
涙目で懇願するかのような顔にローの背中がゾクリと震える。
めちゃくちゃにしたいが今はまだ我慢。
コノハが強請るまでは…
「そうだな、熱は無さそうだが…。」
無防備に曝け出された白い太ももに手を這わし、そのまま付け根に滑らせていく。
「んッ…!」
ソコに触れられているわけでもないのに、秘口からは既に何かが出ているような気がして、恥ずかしさのあまり足を閉じる。
すると、すかさずローの手がそれを拒んだ。
「これじゃ診察できねェ。」
耳元で囁く低い声にコノハの中で何かが音を立てて崩れていく。
後ろを向けば悪戯に笑うローがいて…
「もっ、診察はいいから…ローとしたい…。」
涙目で訴えかけられればローの中の獣が顔を出す。
「後悔するなよ。」
口元を吊り上げたローは、赤く色づく唇に勢いよく喰らい付いた。