第2章 教えてあげる

＿＿＿俺が全部こうさせたんだ。


気持ちいいことだけ教えこむように。俺でしかイけない身体にして。

とろとろと蜜が溢れるなかにぶち込んで、思いっきり奥まで突いてやりたい。

中に出して孕ませてやりたい。その気持ちよさを想像しただけで気がおかしくなりそうだ。

「あっ、だめっ……………そこっ、」

明らかに声がうわずる早織の好きな所。

「ここ好き？」

「ちがう、っ………おかしくなっぢゃうの、！！」

執拗にそこを責めてやれば、痙攣を起こして脱力する。

肩を上下に動かして、息を整えている姿は可愛くてどうしようもない。

「ん……………」

その唇にキスを落とすと、隙間から盛れるあまい声。脳を刺激して目眩がしてくる。

部屋にリップ音が響く。早織の唇は甘くて貪りたくなる。病みつきになってやめられない。

啄むように、何度も角度を変えてキスをする。されるがままの早織にこちらが主導権を握っているんだと優越感に襲われる。

「やだ……………っ、んぅ、」

「嫌なら抵抗しろよ」

だってと言いかけた口をまた塞いだ。抵抗しない方が悪い。そうやって受け入れるから虐めたくなるのに。

「なんで、こんなことするの…………？」

「は？」

「雅哉は、私のことどう思ってる？」

息が整っていないにも関わらず、おぼつかない滑舌で話し出す早織。

なんでって、そんなの。好きだからに決まってる。愛してるのにどうして……………。

「暇つぶし、だよ」

好きだなんてそんな無責任なこと言えるわけない。悲しげに早織の瞳が揺れた。

「雅哉モテるんだから、私じゃなくて他の女の子に………」

「うるさい」

ほかの女なんかどうでもいいんだよ。お前に、触れられてさえいれば。


それに比べて早織は？お前の瞳には何が映ってる？

「ひどい………………よ」