第2章 教えてあげる
瞬間、ショートパンツの隙間から手が入り込んでくる。手のひらが太ももを伝う。下から上にゆっくりと撫であげられる。
そのままショートパンツは下におろされて、ショーツに手が触れた。布の上から割れ目をなぞって突起を押しつぶす。つま先がぴんと力が入った。
じれったい快楽ばかりが溜まっていくのがもどかしい。自然と足を擦り合わせていた。
くにくにとそこばかり刺激してくる。
「もう濡れてる。可愛い」
耳元で甘く囁かれた。こんなの初めてで、いつも意地悪なことばっかり言うのに可愛いなんて言われて。
おなかがきゅんと甘く鳴った。次は上からじゃなくて、直に指が触れた。クリを優しく擦られて、頭の中にぱちぱち星が舞う。
「クリ擦られて気持ちい?さっきからずっと甘イキしてる」
「指で、あ、っ、いじるの……やめて、んんぅっ、!」
止まらない手に腕を掴んで阻止するけど、男の力になんか叶うはずなくてビクともしない。
「そんなにやめて欲しいなら抵抗すれば?今すぐにでも逃げ出せるのに」
たしかに逃げようと思えば逃げれるよ。でも何故か私にそれは出来なくて。自分でも理由がよくわからない。
「好きなんでしょ。俺にこういうことされんの」
「ちがう、っ!やっ、そこ…………ん、っぁ、やぁ」
否定したかったけど、ナカのいい所を指で擦られて口の筋肉が緩んでしまって話すことが出来ない。
「ははっ。ここ好きだもんねー早織は」
Gスポットってやつ。すぐに弱い所を的確に刺激してくるから、私はその快楽を受け取ることしかできない。
「そこばっかり、やだ………おかしくなるのっ、…………ぁ」
「あはは。イきそうなんだ。でもだめ。イかせない」