第13章 Happy and Bad Day*
「あうっ…んううっ…何か、が…入って……っ?」
指にしては太すぎ、硬い感触だと思った。
それが鈍くじんじん疼く腟内をグイグイ埋めてくる。
「ンんんッ!?……っあっああ…」
「いわゆる玩具です。 こんな小さな内にどんどん吸い寄せられて……うふふ。 気に入っていただけたのなら何よりです」
「ああっ…や、やめ」
コツン。と奥まで到達したそれが、今度は腟内からゆっくり引き抜かれていく。
粘度のある湯のせいか久しぶりに体に挿入されているにしては抵抗が少ない。
透子が少しずつ力を抜いていくと粘膜にゴツゴツした表面の凹凸が当たるのが分かる。
「あっあ、あんっ…わ、私」
ぬめりをまとって膨らんだ箇所が膣壁を圧し、歪な様相を思わせるそれが前進しては後退を繰り返す。
玩具とやらがどんなものかはおぼろげにしか分からないが、快感の種類が静との行為に似ていた。
そのせいでなおさら、緩やかな一突きごとに透子が喘ぎ、体全体を細かく震わせた。
「可愛らしいこと。 つい透子様をいじめたくなる静様のお気持ちが分かります。 ですが」
浴槽の端、斜め向かいに座っている桜木の表情は怪しげな色香をまとい、目には見えない淫らなイタズラを愉しんでいるようにみえた。
「すこおしばかり、想像してみてくださいませ。 透子様が居なくなった後のことです。 わたくしは美和をなだめすかし、気落ちした静様を励まし気を使って日々を過ごさなければなりません」
そんな話を淡々としているのに、桜木の手は透子を責めるのを止めない。
その動きは単調ではなかった。